
1. 洋服にまつわる不安がなくなった
一番大きな変化は、服への不安が少なくなりました。それまでは決めたい商談やインタビュー時に服装が気になったり、デート前に着ていた服を買い替えることがあったんですが、「今着ている服がわからない!」と気を取られることがなくなりました。
「これを着ていれば大丈夫」と思える勝負服も増えました。
先日、八丈島に取材に行ったときに、ショッピング同行で提案いただいた、今日着ているワンピースを着て行ったら、「可愛い!黄八丈みたい!*」と言われて。相手が親近感を持ってくれたことで、その人と繋がれた感じがすごくあったんです。*八丈島に伝わる草木染めの絹織物のこと
黄八丈は意識していなかったけれど、自分でも「この服なら自信を持てる」と思っていたこともあり、すごくいい雰囲気で話を進めることができました。
2. 辛口の男友達に、初めて褒められた
仲が良いゆえに、会うたびに服装をけなしてくる失礼な男性がいます。元ファッション業界の人なので、辛口なんです。以前、カジュアルなロングスカートにかっちりめのトレンチコートを着ていったら不評で、そのコーディネートは封印しました。
でも、サービスを受けた後に買ったカーディガンを着て行ったら「それすごくいいね」と褒められたことにびっくり!それからは突っ込まれることも少なくなりました。
3. “自分のために”洋服を選ぶようになった
これまでの洋服を買う感覚は、雑貨を買うのと同じでした。見て可愛いと思ったものを選んで、何が正解か、自分に似合っているかまで考えていなかったんです。
着る服を決めるときも、“この洋服が着たいから着る”ではなく「あるからこれにしよう」という感じで。勝負服も少なかったし、洋服への関心もあまりなかった。自分に対する期待も、そこまでありませんでした。
一番服を買っていたのは販売員だった頃で、当時は販売するバッグのために洋服を着ていたので、似合っているかよりも、どういう人でいるのがお店的にいいか、会社的にいいかを考えていて、退職後もその感覚を引きずっていて、自分のためではありませんでした。
でも今は、服を着た状態も自分だし、その自分で今日を楽しめるか?という視点に変わりました。
おしゃれって本当は、自分のためのもの。おしゃれな人って自分のためにやっているけれど、おしゃれになりたい人は、ファッションが好きな場合は別として、他人のためにやっていると思うんです。
人の目を気にしたり、何か違う目的のためではなく、自分目線になった今は、洋服を選ぶのが楽しいです。
4. 「自分にとっての正解」が見えてきた
誰か(たとえば上記の辛口な友人)に何か言われたくないから、いい服を着ようと思っても、正解って見つからない。“これは反応が良かったけど、これはダメだった”みたいな感じになって、何が正解かわからないんです。結局「じゃあ全部教えてよ、洋服買って」となってしまう。
でも似合うものを教えてもらったことで、自分にとっての正解が何となく見えてきて、これが可愛く見えるかも、というのが少しずつわかってきました。
最近は「良いな」と思うものが教えてもらったものに寄ってきて、褒められることも多くなったので、外部の声を聞かなくても、可愛いと言ってもらえるようになって良かったです。